Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。

『週刊少年ジャンプ』2017年7号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『鬼滅の刃』第45話「鬼殺隊柱合裁判」

 鬼殺隊を支える九名の柱たちの顔見世回ですね。どいつもこいつも破綻者ばかりといった趣があってたいへん楽しい。先週はしのぶちゃんが冨岡さんに「みんなから嫌われている」という話をしていましたが、こういう面々に囲まれているのであれば、たしかに冨岡さんはすごく"浮きそう"ではあるなと思いました。というかこの九人のなかで比較すると、拷問サイコ野郎のしのぶちゃんですらかなりマシな部類に見えてくるのが本当に怖いです。話の分かりそうなやつが一人もいない。恋柱の甘露寺蜜璃ちゃんくらいでしょうか。今すぐ処刑あるのみという論調を最初に制止してくれたのは彼女でしたし、不死川さんが禰豆子を刺したときに冨岡さん・しのぶちゃんとともに眉を顰めたのも柱の中では彼女一人だけでした。他の柱たちに比べれば、炭治郎たちのことを相当好意的に見てくれていると考えて良さそうに思います。

 あと、柱たちが司る"呼吸"の種類ですが、やはり結構独特のチョイスですね。水・炎・岩・風・音・霞・恋・蛇・蟲の九人。恋に関しては本当にどんな戦い方をするのか分かりません。「恋心で相手を洗脳して無力化しちゃうぞ♡」的なことなんでしょうか。しかしそうだとすると蜜璃ちゃん本人が異様に惚れっぽいキャラらしいというのが微妙に噛み合わない能力のようにも思えます。これ以外に善逸の「雷」や伊之助の「獣」という呼吸もありますから、他にももっと沢山の種類があるのでしょう。今後のバトルが楽しみです。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.122「出会いの季節」

 扉絵の梅雨ちゃんが爆裂カワイイ。絶対モテる。インターン制度の簡単な説明&ビッグ3登場回でしたね。個人的には、「雄英高校において立身出世を考える上で、体育祭の重要度があまりにもデカすぎるのでは?」と思ってしまいました。体育祭以外で生徒の能力をプロの事務所に売り込む経路が雄英には無いのだろうかという疑問も出てきました。年に一度の体育祭で活躍してスカウトを貰わなければその後のインターンにも参加すること自体が難しくなり、下積み経験を積むチャンスが遠ざかる一方であるというのは、職業教育を担う学校としてはかなり危ういバランスに見えます。それこそ相澤先生の忌み嫌う不合理そのものじゃないのかなーみたいな。まあ相澤先生の一存で学校のシステム全体をどうこうできるワケもないんですが、この構造的な危うさに相澤先生が特に異を示していないっぽいのがちょっと気にかかりました。ただまあ次回でインターンについて本格的な説明が行なわれるようですし、相澤先生からも今後の方針など含め詳しい話があるでしょうから、とりあえずはそれを読んでからって感じですね。

 で、オールマイトの元「後継」候補者の件ですが、たぶんビッグ3筆頭っぽい屈強なパックマンみたいな彼がそうなんでしょうね。デクに個人的に接触してきたシーンを見た限りではかなり強そうな個性(ワームホール作成or限定的な空間転移?)の持ち主っぽいですし、人間性もオールマイトとウマが合いそうなノリをしてます。とはいえ、ビッグ3の彼自身は自分がオールマイトの後継候補だったことなど知りもしないでしょうから、この事実が今後のお話にどう効いてくるのか楽しみです。あとビッグ3の女の子がめちゃくちゃカワイイです。冒頭でパックマンくんの頭をペシペシやってたのがおそらく彼女だと思いますが、クールな顔立ちに反して喋り方がかなり軽薄そうというか知能指数低そうなのも個人的にポイント倍点です。「バカそうなのは喋り方だけで実はドン引きするほどの切れ者」的な造型だったりするとさらに9兆点プラスで完全優勝となります。絶対完全優勝してほしい。

 

◆『ハイキュー!!』第237話「成長期」

 アツいというか、読んでてすごくワクワクしてくる、楽しい回でした。徹底した球拾いによって相手アタッカーへの読みが的確に出来るようになった日向、強引にスパイクを打ちに行くばかりでなくテクニカルな返し方を咄嗟に出来るようになった田中さん、それなりに"こなす"やつではなく最大限"丁寧"なセットアップを身につけた月島。各々がこれまでの課題を克服していくことでチーム全体の完成度が確実に向上していることがはっきり分かって非常に気持ちがいいです。そして何より、メンバー自身が仲間たちの成長にしっかりと気づいているのが格好良い。影山と月島が日向に投げている視線のアツいこと。そして最後のダメ押しとばかりに武田先生が「ああ インプットしている」と来ます。まさに烏野の「成長期」を見せつける回だったと思います。

 

◆『左門くんはサモナー』第64話「左門くんは頼ってほしい」

 季節イベント・スキー回の前編にして、左門くん&アンリ回でした。左門くんとアンリの関係性めちゃめちゃ好きなので個人的にたいへん嬉しいやつでした。友達になりたい左門くんと恋人になりたいアンリという、互いが互いを誰よりも大切に思っているけど最終的な気持ちのあり方はすれ違ってしまっている的なアレ、好きです。大根ババアと節穴なカスのくだりとかも仲良しすぎてすごいカワイイ。ギャグ部分もしっかり笑わせてもらえて、満足度の高い回でした(「違う、そうじゃない」「止めろ!」「※止みます」のくだりがすごく好き)。

 そしてまさかのガチ温泉回でもありましたね。これまでの『左門くん』のなかでは間違いなく最も女の子がすっぽんぽんに近い絵です。これもまた担当編集とのパワーゲーム的なアレがあったんでしょうか。嬉村ちゃんの立ち姿が美しすぎてビックリしました。

 

◆『火ノ丸相撲』第128番「鬼丸国綱と童子切安綱、再び②」

 うーん、アツい。互いを研究し尽くした者同士による潰し合いの応酬、途中からはナレーションが入ってダイジェスト的な見せ方になりましたが、最初の数手のやり取りだけでもその熾烈さがしっかり伝わってきました。ここで一歩先を行った天王寺くんの圧倒的な強さを示す「修羅戦黒の相」、安直ですがまなこ和尚の『一文字』めいたものを感じてしまったせいで「アッこの人マジでクソ強いやん」とほぼ問答無用で納得してしまいました。斬魄刀解放を見せられたときの感覚に近いものを感じた人、結構多いと思うんですよね。そしてそれに対する火ノ丸の「超えるぞ・・・」はどう見ても主人公卍解の前フリ。BLEACH用語、プロット解体での使い勝手があまりにも良い。火ノ丸の卍解がどんなものになるのか、楽しみにしておきましょう。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。