Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。

『週刊少年ジャンプ』2017年9号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『鬼滅の刃』第47話「プイ」

 禰豆子についてはなんとか一件落着しましたね。やはり不死川の企みが完全に裏目に出てくれました。伊黒の拘束を無理やり振りほどこうとする炭治郎の身をしのぶちゃんがかなり本気で案じてくれていたのが地味に嬉しかったです。炭治郎の呼びかけによって禰豆子が家族の顔を思い出しているのも泣けました。我慢したり怒ったりでフンフンフガフガ言っているのもめちゃめちゃカワイイし、まずプイッと顔をそらした瞬間の表情があまりにもエロい。

 鬼殺隊当主の名前とその求心力の一端が明らかになりました。彼の声にはf分の1ゆらぎ(いわゆるピンクノイズ)が宿っているとのことですが、これは彼の生来のものなのか、あるいはそのための"呼吸"などによって修得したものなのかが気になりますね。そもそも彼は鬼殺の戦士として戦えるのかどうか。彼がどういう経緯で鬼殺隊を統べるに至ったのかが明かされればその辺りも自ずからわかりそうです。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.124「胎動!! EP:インターン

 ミリオくんとの模擬戦闘、終わってみれば非常に説得力あるものになっているなと思いました。ミリオくんは個性自体はシンプルかつデメリットの多い「透過」でしたが、仕様の穴を突く使い方によって多彩な戦術を編み出しており、その創意工夫はインターンで培われたものであるというのを一発で理解してもらうために模擬戦闘を行なったわけですね。ただ、個人的には、「ミリオくんの肉体が光を透過していない」のが少し気になりました。彼の個性があらゆるものを透過するのであれば、ミリオくんの肉体に当たるべき光もまた反射されずに透過するはずですから、「たしかに存在はしているけどミリオくんの姿は全く見えなくなる」という結果に繋がるのが自然なように思うんですよね。まあ彼に透明人間パワーまで持たせちゃったらデメリットを差し引いても強すぎる気がしますし、今度は葉隠さんの立つ瀬が無くなるというアレがあったりするのかもしれません。というかやっぱり運用に工夫が要るのは確かにしても普通にクソ強い個性ですよね・・・。

 まあそれはそれとして、相澤先生が、エンデヴァーの息子である轟くん個人に対しても全く遠慮会釈なくミリオのことを「No.1」と言ってしまっているのがすごく面白かったです。たぶん相澤先生、エンデヴァーが次期No.1ヒーローになるなどとは全く露ほども思っていないんだろうなというのがひしひしと伝わってきました。

 そしてミリオくん、どうもオールマイトの元サイドキックであるらしい"サー"という人物と繋がりがあるようですね。後継候補絡みか、あるいはそれこそミリオくんがインターンで世話になったのが"サー"だったとか、そういう感じでしょうか。

 そして敵連合にも動きがあるようです。死柄木が髪型とファッションのせいでRUDE BOYSのスモーキーにしか見えない(なんのことだかわからない人は『HiGH&LOW』というドラマを観ましょう)。

 

◆『ハイキュー!!』第239話「味方」

 天井サーブ、格好良いですね・・・。小学生の頃、大して天井が高くもない体育館でふざけてボールを打ち上げて遊んでいたのを不意に思い出して楽しくなってしまいました。立派な照明設備が整っていてとんでもなく巨大な会場だからこそ、天井高く打ち上げることのメリットが大いに活かされるわけですね。

 姫川くんの最初のピンチサーブで第1セットを落としたときの椿原の雰囲気、すごく良いですよね。「深刻な顔したってミスは消えない」「笑えない・会話もないってなったらもうほぼ負ける」というのは本当にその通りで、特に実際の試合中は、ひとつひとつのミスをいちいち気にして神妙な心持ちになるなんてのはエネルギーの無駄遣いでしかないんですよね。そもそも究極的には、ありとあらゆる失敗への反省というのは練習の段階で全て済ませておくべきことですし。監督が姫川くんに「美味しいトコ取りして来なさいよ」とすごく都合のいい激励をしているところといい、椿原学園はチーム全体の雰囲気作りが上手いのかなという印象を持ちました。そしてそれとは対照的に、烏養コーチは終始何やら不安げな表情を見せていますね。ただ姫川くんのアンダーハンドサーブを警戒してのことだったのか、別の理由があるのか。

 

◆『左門くんはサモナー』第66話「左門くんは町内で一番チョロい」

 面白かったです。左門くん、「猫と悪神くらいしか友達がいない」ので猫相手だと異様にチョロくなるんでしょうね。スキー回におけるアンリ相手のチョロさも同じアレなわけですから余計に笑える。猫の橋下っちゃんが久しぶりに登場しましたが、以前左門くんが出会った時は一介の捨て猫にすぎなかったはずが今では界隈のボス猫みたいなノリになってるのも地味に面白い。ていうか橋下っちゃんの話のときも左門くんとネビロスの妙な交流みたいなものを描いて終わってましたし、実は微妙にリフレインみたいな狙いもあるんでしょうか。

 

◆『火ノ丸相撲』第130番「鬼丸国綱と童子切安綱、再び④」

 アツい。今週が終わった時点では、火ノ丸が明らかに押しているのが分かります。掛け反りを強引に引き戻して「仲間達が俺を最強にした」と告げたときの天王寺は獰猛に「笑って」いますが、その後の左右に振り回しまくる猛攻を受けたあと、天王寺の顔からは笑顔が完全に消えているんですよね。余裕なく歯を食いしばってぎりぎり持ち堪えていると言った風情です。彼を覆っていた『修羅戦黒の相』による黒いオーラ(肌にスクリーントーンを施すことで視覚化しています)も、『鬼炎万丈 百千夜叉墜』を受けたときには完全に剥がれ落ちてしまっています。『鬼炎万丈の相』天王寺を砕いたと見て良いでしょう。虚化が解けたことで眼の色が白く戻っていくみたいなノリを感じました(どうでもいい)。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。