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Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。寄稿のご依頼などはhoahoahoashi@gmail.comまでどうぞ。

『BLEACH』第621話「THE DARK CURTAIN」の感想・考察

こんにちは。ほあしです。

今週の『BLEACH』の感想です。

 

BLEACH』第621話「THE DARK CURTAIN」

 浮竹から天へ向かって伸びる霊王の右腕が吸い取られ、瀞霊廷が闇に覆われました。先週の感想で、「あの黒いベタ塗りの霊圧は特殊な血装かもしれない」という話をしましたが、そういうことではなかったようです。今週の描かれ方を見ると、むしろ「見えざる帝国」がこれまでに幾度も見せてきた「影」を操る力に近いもののように見えます。

 今週のタイトル「THE DARK CURTAIN」、直訳すると「暗闇のカーテン」といった感じでしょうか。瀞霊廷を覆う暗闇のことを指したものでしょう。舞台芸術で用いられる「暗幕」のことを英語では”blackout curtain”と言うようですが、あるいはそういうイメージもあるのかもしれません。

 

 ユーハバッハが抱えきれない「霊王の力」がその身体から流れ出ていますが、その見た目は、「巨大な単眼を持つ真っ黒な赤ん坊の集合体」といった感じです。これを見ると、やはり「眼」が霊王の力の象徴になっているように感じられますね。ミミハギ様が加護を与える対象に対して「眼」だけは要求しない(眼以外の全てを捧げた者に加護を与える)という旨を浮竹が述べていましたが、それはやはり、霊王は「眼」になんらかの力を宿しており、他者の眼球を求める必要が無いからなのでしょう。

 

 気になるのは、ハッシュヴァルトが「霊王の敵は死神達なのだから」と言っていることの真意です。ユーハバッハが霊王の力を吸収したことで霊王の力が死神達に向かうようになったということなのか、それとも、元より霊王には死神達を敵視して然るべき事情などがあり、封を解かれたことでそれが発露しているだけということなのか。この辺りについては、霊王が誕生するまでの経緯が明かされないことには何とも言いようがないだろうと思います。「霊王は魂魄運行を安定させるために創られた」とユーハバッハが言っていたことを考えると、個人的には後者の可能性の方が大きいような気がしてはいるのですが、いまのところはただの当て推量です。

 

 ユーハバッハが指先から発した「影」を伝って、霊王の力の奔流が瀞霊廷まで降りてきました。霊王の力を打ち払い「影」で作られた天蓋を破壊するべく隊長格らが攻撃を開始したところへ藍染が登場して、今週は幕です。

砕蜂や檜佐木らの反応を見る限り、彼らは「黒い赤ん坊の塊」が「霊王の力」であると気付いているわけではないようです。あくまでも「正体不明の敵・攻撃」としてひとまず迎撃しているという感じに見えます。普通の死神は霊王の姿など見たことが無いでしょうから、あの「黒い赤ん坊の塊」を見て霊王に思い当たらないのも当然でしょう。むしろ、霊王の正体や成り立ちなどについて一定以上の知識を持っているらしい浦原や藍染が普通ではないのです。

 

 また、もう一つ気になるのが、藍染の霊圧が「霊王の力」を凌駕しているらしいという点です。これは、単純に霊圧の「大きさ」の違いによるものとは思えません。見たところ、この「霊王の力」が特別強大な霊圧を放っていると判断できるような描写はありません。単に物量が恐ろしく多い(一角の言葉を借りれば「キリが無い」)だけであって、霊圧の大きさとしては刀の一薙ぎで振り払える程度の弱弱しい存在であるらしいことが見て取れます。にもかかわらず、藍染以外の隊長格らは、霊王の力をただ刀で払って遠ざけることしかできていません。普通の死神の霊圧では霊王を「倒す」ことができない、ということを示しているように見えます。

つまり、霊王の力を圧し潰して「倒す」ことができる藍染の霊圧は、単に「巨大である」というだけではなく、質的な意味でも霊王に匹敵するようなものになっており、普通の死神とは一線を画す存在になっているらしい、ということです。やはり藍染は、尸魂界に叛旗を翻した当初の目的通り、「神」に匹敵する力を得ているようです。

 

今週の感想は以上です。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

それでは。