Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。寄稿のご依頼などはhoahoahoashi@gmail.comまでどうぞ。

『週刊少年ジャンプ』2017年20号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.134「ガッツだレッツラレッドライオット」

 ガッツだレッツラ・・・。堀越先生のサブタイ付けるセンス、やっぱりあまり好きになれない感じですね・・・。要所要所ではしっかりキメてくるものの、「基本的には格好良いサブタイを付けない」というのが個人的に結構つらいところです。格好良くかつ端的に内容を言い表したサブタイが好きなので・・・。

 ファットガムの「脂肪吸着」、刃物すら無効っぽいですが、「何でも吸着して沈められる」という能力が具体的にどういうことなのかイマイチよく分かりませんでした。触れたものはどんなものでも吸着して包み込んで威力を殺す、みたいなことなんでしょうか。何にでもベタベタと吸い付く流動体は切れないでしょ?みたいな。まあ細かい原理は措いとくとしても、ほぼ物理攻撃無効と考えると相当強いですね。制圧能力めっちゃ高そう。

あと、やっぱりインターンは休日を使った強行軍でやってるみたいですね。 切島くんめっちゃ大変そう。死穢八斎會に関する情報共有と対策の協議を行なうとのことで、また新情報が出てきそうですね。ナイトアイが死穢八斎會を「小さな組織」と呼んでいるのが少し気にかかります。全国にトリガーを蔓延させている黒幕が死穢八斎會だとしたらむしろ超大物ということになると思うんですよね。やってることはクソヤバいけど組織の規模は小さいよということなんですかね。

 

◆『火ノ丸相撲』第141番「勝ちたい!!」

 扉絵良すぎでは・・・。この三人が笑って写真を撮ったりしてるというのが本当に最高・・・。佑真、四方田さんを普通に圧倒しちゃってますけど、これってかなり凄いことなのでは。平手でかました感謝の掛け突き一撃だけで鼻血噴出させてるのもヤバい。拳を固めて鼻を殴ったならともかく、手を広げた状態の突きでこの威力ってわりととんでもないことのように思います。まあ足を掛けることで威力が増しているからこそなのでしょうが。

 佑真、「自分自身のために相撲を取っていい」と言われているわけですが、ここでは「相撲部のみんなへの感謝を形にしたい」というのが彼の闘志の下支えになっているんですね。自分のために戦えと言われてもなお仲間への感謝が先にくる、ちょっとあまりにもヒーローすぎて泣けてきますね・・・。絶対勝ってほしい・・・。

 

◆『鬼滅の刃』第58話「おはよう」

 炭治郎、魂まで格好良い・・・。「光る小人」のくだり、あまりにも優しすぎて泣いてしまった。炭治郎の"精神の核"が太陽そのものなのは、何というか吸血鬼バスター物の主人公としてはほぼ既定路線みたいなものだと思うんですが、こういうごくありふれたタイプのキャラ付けでこんなに泣かされるとは・・・みたいな驚きがありました。太陽は太陽でも、炭治郎は鬼を灼き尽くして浄化するみたいな破壊的なアレではなく、暖かくて明るくて優しい太陽なんですね。「光の小人」のうちの一人が青年の心に連れて行かれちゃってますが、それを「共鳴して影響を受ける」という話で済ませてしまうのが面白いです。「心の一部が他人の心に移ってしまう」なんて、こういう能力バトル物だといかにもバトルに絡めて使えそうな話だと思うんですけど、そういう使い方はしないんですね。そして相変わらず禰豆子がカワイイ。

 家族の死を愚弄する魘夢の言葉に怒りを燃やす最後のコマの炭治郎がめちゃくちゃ格好良い。血管浮き立たせるレベルで怒ってるのはもしかしたら初めてかも?

 

◆『左門くんはサモナー』第77話「左門くんは勝利のためにこだわりを捨てれる」

 ギャグ無し回その2。言葉の限りを尽くして激励してくれるてっしーに「ごちゃごちゃうるせぇ」のサンプリングで返す左門くんが本当に最高です。左門くんは日頃てっしーに対して事あるごとに大嫌いだのクソ女だのと罵倒しまくっているのに、こういう場面でかつて言われた言葉を適切にサンプリングしてアンサーできちゃってるわけで、この事実自体が左門くんがてっしーに抱いている執着心か愛憎とかそういうアレがいかに強烈か、あの言葉がどれほど彼に"刺さった"か、ということを雄弁と物語っているんですよね。ある種の惚れた弱みというか、てっしーという人物に(良きにしろ悪しきにしろ)強い思い入れがありますよということをてっしー本人に表明してしまってる、しかもあの左門召介が、というのがマジで最高です。「脳トレじみた離れ業」の使い方もグッドでした。左門くん、心理操作や陽動攻撃などによる「本命の攻撃を隠す」という戦い方がマジで上手いんですよね。

 ベルゼビュート、左門くんと約束したハンデをきちんと守って脚技に徹しているあたりマジで律儀ですし、それでもなお圧倒的に強いというのが良いですね。ベルゼビュートが本気を出すと「嵐そのものと化す」というのは、ベルゼビュートがもともと古代オリエント世界のペリシテ人社会において「嵐と恵みの雨を司る神」として信仰されていたからでしょう。嵐を纏う臨戦形態の名前が"気高き王(バアル・ゼブル)"という彼本来の名前になっていますし。この作品、登場する神や悪魔の元ネタをしっかり踏まえてキャラを作っているので、個人的にはその点への信頼も大きいです。

 で、アンリに認めてもらうべく修行を積んできた左門くんが「絶対使いたくなかった全力」として他でもないアンリを戦場に引きずり出すというのはドラマ的にもバトル漫画的にも本当に上手いですね・・・。長く伸びた黒髪を纏って真の姿に立ち戻るという演出も人外感が強くて格好良い。すごく個人的なフェチの話なんですが、「ちっぽけな人間と強大な神とが友誼を結ぶ」というのが本当に好きで、左門くんとアンリの関係はそこに深々と刺さってるんですよ。人間とその世界の上位存在との交流に通底する根源的な相容れなさ、届かなさみたいなところにすごくグッとくるんです。おそらくこの嗜好には、『BLEACH』における人間と死神たちの友好関係に対するときめきが原体験としてあるっぽいんですが。今回の左門くんがこだわりを捨ててアンリに助けを求め、アンリもまたその求めを当然のごとく受け入れているところにも、「人間は根本的に神や悪魔には絶対に敵わない」というアレが改めて提示された感があって、すごくキュンときたんですよ。なので、「アンリを超えて友達と認めさせる」という左門くんの目標が今後どのように処理されていくのか、非常に気になります。ホンマ最高・・・。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。