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Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。寄稿のご依頼などはhoahoahoashi@gmail.comまでどうぞ。

『週刊少年ジャンプ』2017年15号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『Dr.STONE』Z=2「FANTASY VS SCIENCE」

 今週も面白かった・・・。第2話でもう杠救出の目処が着いたのは結構驚きましたが、作中では一年ほど時間が経過してるんですよね。これくらいのペースで進めていかないと人類文明の復活なんてとても間に合わないだろうなと思うので、主人公二人にはこの調子でどんどん突き進んでほしい。しかし自家製ワインの作り方を普通に紹介しちゃってるのはなんというか大丈夫なんですかね。この漫画、読感としてはMinecraftの実況プレイを見てる感じに近いかもしれません。最初はバニラで原始的な生活から始めて、最終的には工業MODとか導入して科学技術がいくとこまでいっちゃう感じのやつ。ああいうのって、Minecraftみたいな箱庭ゲームでもすごいロマンがあるんですよね。漫画という媒体でそういう面白さをどこまで見せてくれるのか楽しみです。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.129「エリ」

 先週は急遽休載となったため二週間ぶりのヒロアカです。堀越先生、体調は大丈夫なんでしょうか。無理だけはしてほしくないものです。

 ミリオくんのヒーローネーム『ルミリオン』の由来、ちょっと一護っぽいなと思いました(「世界中の人を守るなんてデケーことは言えねえ」「山ほどの人を守りてえんだ」)。人間一人で守れる数には限度があるということを弁えてる奥ゆかしい感じが格好良いです。ところで「ル・ミリオン」というタイトルのコメディ映画(戦前のフランスで製作された非常に古い映画です)があるようなんですが、これが元ネタだったりするんでしょうかね。

 デクとミリオくんのオーバーホールへの対応の違いはかなり面白いなと思いました。「本当にオーバーホールを特別に警戒していないヒーローだったら、この状況をやり過ごそうとするのはむしろおかしい」というのは考えてみればその通りで、明らかに不審なところがある人物に対してはグイグイ切り込んでいくのが自然なはずなんですよね。またBLEACHの話で恐縮なんですが、尸魂界篇で変装潜入がバレて十二番隊の爆弾くんたちに捕まったときの雨竜がまさにこういう思考によって異常を察知していました。「怪しむべきタイミングで怪しまない」というのは、怪しまれる心当たりがある人間にとっては余計に警戒心を強くする理由になってしまうんですね。頭でっかちタイプのデクだからこそ咄嗟に対応できたのかなと思います。実際、オーバーホールは拠点に戻ったあともデクたちのことを「英雄になりたがろうとする病んだ現代人の一例」としか思わず、それ以上特別な警戒心は抱いていないようです。

 あと「エリ」の名前を「壊理」と表記するのは非常に分かりやすいですね。「理を壊す」という含意があるのでしょう。確実に揺らぎつつあるヒーロー社会を完全に破壊することが彼女の役割なのかもしれません。

 

◆『火ノ丸相撲』第136番「バカとバカ③」

 思いの外あっさりと、兵藤くんの勝利で決着しました。たぶん先週の"つねり"さえ無かったらもっと没入できたんだろうなあという気持ちです。兵藤くん、やはり性格がかなりのクソ野郎なのは間違いないっぽい(小遣い勝手に使うとかだいぶひどい)んですが、「相撲を楽しむ」という気持ちだけは間違いなく本物なんですよね。それだけに、理由もなく反則まがいの行為に及んでしまったことが個人的にはすごく残念でした。そこはフェアであってほしかった。まあ実戦では"つねり"によって有利にもっていけることなんてほぼあり得ない(つねってる暇があったらその間にもっと有効な技を掛けに行ったほうが話が早い)らしいので、本当に「ゲームを楽しむ」ような感覚で相撲を心底から楽しんでいるんだというのは分かるんですけども。この辺、私はちょっと潔癖なのかもしれません。

 さて、ダチ高の主戦力であるチヒロが敗れたというかなり痛い状況で、いよいよ桐仁が出ます。もう期待しか無い。万全の「20秒」の間はチヒロすら全く勝てなかったというのはかなりヤバいと思います。相手は全員重量級なので、肺に爆弾を抱える桐仁にとっては誰が来ても厳しい戦いにはなるでしょうが、楽しみです。

 

◆『鬼滅の刃』第53話「君は」

 俺だってしのぶちゃんに顎クイされながら「はい あーん♡」って言われたい、炭治郎ばっかりずるい(しのぶちゃんが好きすぎて認知が歪んでいるおじさん)。しかしアオイちゃんやカナヲちゃんへの言葉の掛け方を見るとそらこんなもん炭治郎くんモテるに決まってますわというお気持ちにしかならないですね。人間として非の打ち所なし。結婚してほしい。

 アオイちゃん、あんなにハキハキして気が強いのに恐怖で戦線に出られなくなったというのは非常に意外でした。隊服を着ているので隊士には違いないだろうとは思っていたものの、だとしたら彼女は普段の任務はどうしているんだろうというのが疑問だったのですが、これなら納得がいきます。あとはモブ3人組がどういう立場なのかというくらいでしょうか。何なんでしょうね、彼女たち。

 あとカナヲちゃんですよ。なにか深いワケがあって口を利かない(あるいは利けない)のかなと思っていたんですが、実はその気になりさえすれば全然普通に喋れるというのがカワイイ。まあ「全部どうでもいいから自分で決められない」という言葉そのものにはなかなか重い響きがありますが。炭治郎曰く「心の声が小さい」らしいカナヲに対して、自らの思うところを臆することなくはっきりと口にする炭治郎がすごく眩しいです。「表が出たらカナヲは心のままに生きる」のコマでちょっと泣きそうになりました。炭治郎にしてみれば実際に表が出るかどうかなんてことは全くどうでもよく(「表が出るまで何度でも投げ続けようと思ってた」と自分で言ってしまってる)て、「カナヲには心のままに生きてほしい」ということをとにかく強く伝えたいという一心しかないんですよね。カナヲがたまたまコイントスで物事を決めているようだったからコイントスをきっかけにしたというだけで。この愚直さというか、「あなたのことを心底から気にかけています」という気持ちを一切隠しもしないあたりが周囲の人々を幸せにしているんだろうなと思います。炭治郎、本当に格好良いやつです。

 そしてヒノカミ神楽についてですが、やはり炎の呼吸から手がかりを探るようです。「「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んではならない」という決まり事がわざわざ存在していること、炭治郎が那田蜘蛛山で父の神楽を思い起こしていたシーンで父の顔に掛かった前垂れには「火」ではなく「炎」の字が記されていたことなどを併せると、何らかの繋がりがあるらしいことはほぼ間違いなさそうです。気になる。

 

◆『左門くんはサモナー』第72話「左門くんはツンツン」

 まさかの『けものフレンズ』ネタが。幽界はジャパリパークやったんやなって。

 あーーここでマステマ、なるほどたしかにそう来たかという感じです。予想以上に早い再登場でした。赤き竜打倒がマステマ逃走の手助けになるというのは上手いですね。メタ的な見方をすると、アンリ救出編をやると同時にマステマに再び自由を与えられるというのは作劇的にも都合が良いのかなと思います。左門くんの宿敵としてマステマ以上のものを出すのは設定的にかなり難しそうなので。

 マステマの強さは以前に嫌というほど見せつけられているのでそれはとりあえず良いとして、実は普通にコメディやらせてもイケる造形になってたのがビックリでした(「口閉じると死ぬのかこのVネック」「そういえば例の塔でもずっとモニターに喋ってたような・・・」)。「放っといたらいらんことばっかり喋り続けるめっちゃ鬱陶しいやつ」という、わりとネタを作りやすいタイプのキャラなのがすごい。「不気味なツイート」のくだりで大爆笑してしまいました。沼先生、キャラ作りのセンスはやっぱりずば抜けて優れているように思います。あとは本格的なバトル描写がどうなるかというところだけですね。今週のデスハウンドのフレンズを一掃する大ゴマはわりと破壊的な迫力があって良かったなと思います。

 

一言感想

◇『腹ペコのマリー』ペコ3「おやつの時間」

 タイガとマリーの入れ替わりもそうですが、「すでに一度告白しているけど告白した方はそのことを忘れている」という設定もかなり事態をややこしくしていますね。本当に予想がつきません。「上の者」とやらの目的もまだ分かりませんし。でもこの漫画、「バトルラブコメ」なんですよね。個人的にはバトル要素なんか無くても普通に成立しそうな気がすごくするので、ノイズになってしまわないことを祈ります。

 

◇『約束のネバーランド』第30話「抵抗」

 エマがノーマンと最後に交わした幾つかの言葉がタイトルにある「約束」の意味するところなんでしょうね。「約束のネバーランド」というタイトルを最後に持ってきて強調してる辺りそういうことなんだろうなと思います。ていうかノーマン、門の外で最後に何を見たんでしょうか。何か予想外のものを目にしたようですが、明かされるのは当分先になりそうです。

 

◇『ぼくたちは勉強ができない』問6.「天才は[x]によって文明を思案する」

 小論文の書き方のコツをきちんと解説しているのは素晴らしいと思います。その指導がきちんと実を結んでいることが描かれているのも良い。問題は、「どんな参考書にでも絶対書いてあるようなごく当たり前のテクニック(とすら呼べないレベルの大前提)をただ説明しただけで一つの弱点がきれいに改善されてしまう」という流れそのものです。今までの指導者たちが尽く無能だったか、あるいはこの瞬間まで本人に勉強する気がなかったか以外に説明のしようが無いと思うんですが如何でしょうか。勉強の描写が詳細になってきているのは良いんですが、その指導内容があまりにも陳腐で基礎的すぎるせいで、「こんな初歩的で単純な指導だけで弱点が改善するんだったら、じゃあ今までは一体何をやってたの?」という印象になってしまいました。「あらゆる教師や指導者が匙を投げてしまった問題児を指導してやってくれ」というのが最初の話だったわけですから、物語の開始時点で、親指姫と眠り姫の二人はすでに並一通りの指導を受けているはずなんですよ。にもかかわらず、ごく一般的な内容を成幸くんが説明しただけで一定の成果が上がっているというのは端的に言って意味が分かりません。指導者としていままでの教員たちとはひと味違うものがあるんだということを読者に納得させない限り、この違和感というか茶番感というか、「適当にやってるんだなあ」という印象は覆らないように思います。あと、勉強する気がサラサラ無いのに乱入してきた水泳の人は本当に帰ってほしい。今回って本当に男目当てで冷やかしに来ただけでしょう。どうしてこうも不快感を伴うかたちでしかキャラ立てが出来ないのか不思議でなりません。

 

◇『U19』第5話「我慢」

 「我慢」じゃあないんだよ「我慢」じゃあ。我々は一体いつまで我慢すれば異能バトルを見せてもらえるんでしょうか。このペースだと本当に谷先生を倒して終わりくらいになりそうです。こっちとしては谷先生がクソ野郎だなんてことはもう十分すぎるくらい分かってるのに、今週もまだクソ野郎描写を丁寧に丁寧に重ねてくるというのが本当に意味が分かりません。ここまでくると紙幅の無駄遣いとしか思えません。クソ野郎描写フェチなんでしょうか。個人的には、担当編集がこれでOKを出してしまっているのがかなり不可解です。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。