Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。寄稿のご依頼などはhoahoahoashi@gmail.comまでどうぞ。

『週刊少年ジャンプ』2017年12号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.127「サー・ナイトアイと緑谷出久と通形ミリオとオールマイト

 ナイトアイ、やはり重篤なオールマイトフォロワーでしたね。しかも年下のニュービーオタクに対して知識量や重箱の隅をつつくような瑕疵の指摘でマウント取ろうとしてくる邪悪なタイプのオタクっぽくてかなり最高です。

 ナイトアイの予知を破るための方策として、デクは「見えても反応出来ぬ程」の超スピード(およびグラントリノ仕込みの室内跳弾戦法)で印鑑を奪おうと思い立ちますが、これ通用するんでしょうか。このような方策を取ること自体(だけでなくおそらくは更にその先の行動まで)がすでに見透されているはずなわけですから、リアルタイムで反応できるスピードかどうかというのは正直ほとんど関係ない気がします。そもそも単純な超スピード(それもオールマイトの足元にも全く及ばない程度の低水準のもの)に屈してしまう予知能力というのもちょっと格が低く見えてしまいますし、どう決着するんでしょうか。ミリオくんがデクを「サーが気に入りそう」と評してたあたりが次回以降効いてくるんでしょうか。

 

◆『火ノ丸相撲』第133番「対峙のとき」

 栄華大附属、暴力✕5って感じの編成なのがめっちゃ良いですね。「弱いはずの者が強い者に勝つ」というジャイアントキリングの楽しさを前面に押し出した作品ですから、決勝の相手はこういうシンプルに強い奴らのほうが映えるでしょうし。準決勝の相手を4連続電車道+睨み出しというありえない勝ち方で降しているのも分かりやすく強すぎる感じがあって良いです。

 しかし、今週は何より「全力で」「殺し合おう」がハイライトですよね。あの久世が同世代の力士に対して「殺す」という言葉を遣ってるの完全にヤバいんですよ。「同世代の力士の芽を摘んでしまうから」という父親の意向もあって公式戦には出ないでいた彼が、今は火ノ丸に対して一切の遠慮会釈なく殺意を表明してるわけですよ。決勝戦が楽しみです。

 

◆『鬼滅の刃』第50話「機能回復訓練・後編」

 「カワイイ」概念の巨大な波濤に押し潰されて死んでしまいそうでした。なほちゃん・きよちゃん・すみちゃんのモブガール三人組が何やってもカワイイ、弱みを見せてきたしのぶちゃんが儚いカワイイ、薬湯を頭に置かれたカナヲちゃんがカワイイ、カナヲちゃんに勝てて大喜びする炭治郎がカワイイ・・・。個人的には布団叩きでしばきまくるくだりがすごい好きです。ニコニコ笑いながら炭治郎をしばきまくる三人組がすごく子供っぽくてカワイイです。

 あとこの漫画、修行編に入ると結構思いきって時間経過をカッ飛ばしますよね。実は今回だけで1ヶ月ほど経過している計算になります。鱗滝さんとの鍛錬もたった1話のうちに1年くらい経過させてましたし。まあキャラの内面変化をほとんど伴わない地道な基礎訓練を長々と描いても仕方ないので、このやり方は全然ありだと思います。欲を言えばやはり「全集中の呼吸」についてこの機会にもう少し詳しく解説してほしいなってことくらいでしょうか。まあ先日ようやく購入した単行本を読み返していて「体中の血の巡りと心臓の鼓動を早くする」「血の中にたくさん空気を取り込んで血が吃驚したとき骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる」という記述があったので、そこで基本的な説明は済んでいるということなんでしょうか。

 そして炭治郎に大きく水を開けられた善逸と伊之助ですが、ここから巻き返せるんでしょうか。さらに1ヶ月くらいかかってしまいそうですが。

 

一言感想

◇『ポロの留学記』1ページ目「ポロ、高校生になる」

 新連載第3弾。絵がきれいだなと思ったらこの作者さん、2015年に掲載された読切『幻獣医トテク』の人だったんですね(めちゃくちゃおもしろかったので覚えてました)。「人間界外遊コメディ」とのことなので、人間界に不慣れなポロが人間界でてんやわんやする感じになるんでしょう。ポロの親友ポジションになるのであろうユウタが本当に掛け値なしの良い奴で、悪役たちも読んでて不快感を覚えるようなクソ野郎造型にはなってない(ポロに絡む動機が魔王のイス争いという単純なところにほぼ集約されてる)のが良いなと思います。肩の力を抜いてほのぼのと笑える感じになりそうな雰囲気があって、ここまでの新連載3本のなかではもうぶっちぎりのトップという印象です。しかしこれ、『青春兵器ナンバーワン』とジャンルかぶりしすぎだとも思うので、少なくともどちらか一方は早晩消えるという流れになるんですかね・・・。

 

◇『U19』第2話「赤い糸」

 展開があまりにも遅すぎますね・・・。新連載の2話目でようやく異能バトルの「い」の字が出てきました。大人たちの言葉と行動の薄っぺらさを見ると「大人党シンパ=子供にぶっ飛ばされても文句言えないクズ野郎」という退屈すぎる構図ももう決まりきってるっぽいですし、個人的には、異能バトル面によほどの特色でもない限りこの作品には何も期待できるものがなさそうだという印象です。

 

◇『ぼくたちは勉強ができない』問3「天才の来訪は[X]の一大事である」

 成幸くんの弟妹たちの造型が気持ち悪い。幼稚園くらいの年齢のわりに異様に流暢に喋りまくる双子もかなりアレなんですが、「ブラコンなあまりに兄が連れてきた友人に嫌がらせをする妹」というのが本当に不愉快でした。先週の放課後自習での居眠りもそうでしたが、なぜこういう人間性に難があるとしか解釈しようがない行動」を取らせようとするんでしょうか。「こういう行動を取らせなければ描写し得ないキャラクター性」みたいなものも特に見当たらないので本当に救いようがありません。

 勉強描写も相変わらずで、やはり一切具体性がありませんね。たぶんこれ、「テストの点数の変遷」だけで勉強の進捗を描写しようとしてるんだと思います。この数字を上下させるだけで「◯◯さんの成績が下がった!集中講義だ!」とか「◯◯さんの成績が上がった!たまには息抜きに遊ぶか!」みたいに話の取っ掛かりを作れてしまうわけですから作劇上便利っちゃ便利かもしれませんが、まあなんというか『ニセコイ』における「大宇宙の意思」めいた薄汚い使われ方があまりにも容易に想像できすぎてしまうのが恐ろしいです。古味先生の影響でこうなっているのか筒井先生も元々そういうことをやっちゃう作家だったのかは分かりませんが、似なくていいところが似てしまってるなと思います。

 

◇『約束のネバーランド』第27話「死なせない」

 エマの「いいでしょ ねっレイ 骨折しよう」がカワイイすぎてビックリしました。「逃げたフリをして農園内にとどまる」というのは盲点でしたし、ノーマンのためなら骨折でも何でもやってやんぜというエマとレイの覚悟がばっちり見えたのも面白かったです。単行本購入がかなり視野に入ってきました(ちょろい)。

 

◇『歪のアマルガム』最終回「result」

 完結です。先週のヒキからはちょっと想像もつかないハッピーエンドとなりました(これはこれで好き)。ドラマがあまりしっかり展開されないままでの打ち切りということで暗めのエンディングを避けたのかなとも思うんですが、人間に戻れた理由である「がしゃ髑髏の微弱な再生能力」を前もって描写していたあたり、意外とこの終わり方が当初からの予定地点だったのかもなとも思います。彌生とのイチャイチャがもっと見たい。石山先生の次回作にはガチで期待したいところです。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。