Black and White

『BLEACH』を愛して止まない男・ほあしが漫画の話をします。当ブログに掲載されている記事の無断転載を固く禁じます。寄稿のご依頼などはhoahoahoashi@gmail.comまでどうぞ。

『週刊少年ジャンプ』2017年2・3合併号の感想

こんばんは。ほあしです。

今週のジャンプの感想です。

 

◆『ハイキュー!!』第234話「アジャスト」

 山口がめちゃめちゃ格好良い! 烏養コーチが言うとおり、そもそも日向のシューズ取り違えが起こらなければ事前練習で速攻の練習もできたわけで、影山のトスワークも(少なくとも速攻に関しては)もう少し早く「アジャスト」が出来ていたはずなんですよね。で、荷物番をしていてウッカリ取り違えに気づかなかったのは他でもない山口だったわけです。自分で撒いてしまった部分があるチームの不調の種を、今回山口は自分の手でしっかり取り除くことができたわけです。

 実際、最初のサーブの際に見せた「リセット」による冷静さは、彼の精神面の安定を本当によく表しているなと思います。日向と寺泊を中心にして、前線では煽り合いによる精神攻撃、「気持ち」の乱し合いが起きていました(まあ日向に関してはいつもの”狂人の本気”による無自覚な煽りなので、”煽り合い”というのも少し違うんですが)。しかし山口はそういう状況を完全にシャットアウトして淡々と「気持ち」をリセットし、独り集中する、というこの対比が非常にクールだと思います。

 からの「ドン、ピシャ」ですよね。セットの瞬間に周囲空間のパース線が示される演出が本当に格好良い。やはりこのマンガは日向影山の速攻がキマる瞬間が何より気持ちいいんだよなと再確認した次第です。

 

◆『僕のヒーローアカデミア』No.119「デクVSかっちゃん2」

 デクがこの戦いを正面から本気で受けた理由、やはりこういうことでしたね。「無個性だった自分にとっては幼い頃から誰よりも身近にいる”凄い人”だった、嫌なやつでもあったけど、それでも憧れの対象だった」という。ここまでの内容はまあ予想通りという感じなので、あとはかっちゃんの気持ちの整理とこの二人の関係にどうやって決着をつけるかが見どころですかね。かっちゃんのプライドの高さとデクへの見下し歴を思うと、そうすんなりと「デクを認める」的な方向には行けないような気がするので。

 あと、ここでデクのワン・フォー・オールの出力が上昇しましたね。5%から8%へというまるで消費税みたいな推移(次は10%でしょうか)ですが、これ小さいように見えてかなりのパワーアップですよね。従来比1.6倍って性能が相当変わってきそうです。しかも脚技メインに移行してるので、攻撃に使用する筋肉量自体も腕に比べると段違いですし。少なくとも仮免ヒーローとしては十分以上の、かなり破壊的な戦い方もできるようになりそうです。次の実戦が早く見たいところ。

 

◆『鬼滅の刃』第42話「後ろ」

 冨岡義勇さん強すぎ&格好良すぎ問題・・・。炭治郎と同じ”水の呼吸”を用いながら、しかし全く格が違うということが今回ではっきりと分かりましたね。彼については伊之助もその圧倒的な速さと強さに驚愕していましたが、十二鬼月の一員である累ですらほとんど相手にもならないレベルというのは驚きです(もちろん炭治郎と禰豆子の奮戦もあってこそだとは思いますが)。あとセンターカラー絵によって彼の日輪刀は「青い」らしいということも地味に判明しました。水の使い手そのものって感じですね。

 冒頭ではしのぶちゃんが繭に包まれた鬼殺隊士を救出していますが、注目したいのは最初の1コマ目に描かれているしのぶちゃんの日輪刀です。刀身の根本に「悪鬼」の字が刻まれていますよね。これ、反対側の刀身に「滅殺」の字が刻まれていることは先週の時点ですでに分かっていたんですが、「悪鬼」の字がどうなったいるのかは分からなかったんですよね。「もしかしたら、元々は普通の形状の刀だったのを後から改造して今の形状にしたせいで、「悪鬼」の字は消えてしまったのかも?」という想像もしていたんですが、反対側に「悪鬼」の字があるところを見るに、おそらく最初からこういう形状で造られた刀なのかなと。”蟲の呼吸”の使い手はこういう特殊な刀がデフォなのかもしれません。まあ「改造して「悪鬼」の文字が消えちゃったので反対側の刀身に彫り込み直した」という可能性も全然考えられるんですが。

 累の頸を斬り損なって絶体絶命の炭治郎ですが、伊之助救出をまず考えていたり、父への感謝があったり、自分を助けてくれた者をまず善逸だろうかと思っていたり、助かったあとはまず禰豆子に寄り添って抱き締めていたりと、家族や仲間に対する心底からの信頼や思いやりといった”絆”がこれでもかとばかりに描かれています。こういう真摯なやつだから炭治郎は格好良いんですよね。

 そして、冨岡義勇によって今度こそ頸を斬られた累の「まだ人間だった頃」のことが明らかになります。「累は何がしたいの?」という誰もが疑問に思っているであろう部分が語られるわけですね。楽しみです。

 

◆『左門くんはサモナー』第61話「左門くんは猛省・・・!」

 完全に『逆境無頼カイジ』パロ回ですね。『STEEL BALL RUN』の「ウェカピポの妹の夫」ネタもあり。茨木童子を使った『特攻の拓』パロディといい、沼先生、本当にパロディの好きな作家さんです。

 で、たぶん今回でトンガリネタは終わりなんですよね。トンガリ融合による不可抗力でてっしーのアレやコレやを目撃しまくってしまったことの「落とし前」を付けさせるのが今回の狙いだったんだろうなと。先週までの内容で終わらせてしまうと、「『ToLOVEる』の主人公みたいなドスケベ役得があったのに左門くんは知らん振りして何のお咎めも無しなのかよ!」という反感が生まれてしまう恐れがあったのかなと。読者が抱える(かもしれない)損得感情の帳尻はきっちり合わせておこうというアレなのだと思います。個人的にはそこまで気にならないんですが、まあやっぱり丁寧な話作りをしてるなあと。とりあえず今週は、輪ちゃんにハッキリ指摘されるまで「あんなとこやこんなとこ」に全く思い至っていないてっしーが可愛かったです。

 

◆『火ノ丸相撲』第125番「瞬間」

 佑真、大丈夫なんでしょうか・・・。「空手由来の”弾く突き”で勝負しに行くと思わせておいて実は組み技が本命」というのは、佑真が採用する戦術としてはかなり意外性があるのは間違いないんですが、私は正直「いや、意外性とか以前に組み技で戦って勝算はあるの・・・?」という懸念が先に立ってしまいました。

 構図としては綺麗なんですよ。バトも先週、「空手由来の”突き”で勝負しに来た相手の土俵にあえて乗って”突き”で戦ってやる」ということをやったわけですから、「わざと相手の土俵で戦う」という意味ではこの二人がやっていることは全く同じなんです。特にバトなんかは、そういう戦い方をすることで力士としての格の違いを見せつけてやろうという意図なんかもあるわけですが、でもこれは基本的には舐めプに見えてしまうんですよね。少なくとも「相手の得意分野でもこれこれこうすれば制圧できるはずだ」という最低限の目算が立っていないと、たとえ結果的に勝ったとしてもまぐれにしか見えません。力士としては明らかに格下である佑真がジャイアントキリングを狙うなら、それこそ蛍くんくらいの周到さを要する話になると思います。佑真がどういう意図でもって組み技での戦いを選んだのか、注目したいところです。

 あとは、やはり"心"の話に重点を置くようですね。バトの"心"に綻びがあるとすれば、それは自分および白楼高校以外の人間の努力をとことんまで侮っているところだと思います。これを佑真は砕くことが出来るか、という勝負ですね。この点でも来週が楽しみです。

 

◆ノベライズ版『BLEACH松原真琴「WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」冒頭試し読み

 はい、『BLEACH』ノベライズのお話です。千年血戦篇の後、最終回に至るまでの10年間を描くというコンセプトで、松原真琴先生によるノベライズ版『BLEACH「WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」が今月の27日に発売されます。その冒頭部分が、BLEACH無料連載公式アプリ内で試し読みできるようになっているのでご紹介します。

BLEACH 無料連載公式アプリを App Store で

BLEACH 無料連載公式アプリ - Google Play の Android アプリ

 松原先生は、「ルキア恋次祝言」に焦点を当てて、死神たちの人間模様を描いてくださるようです。試し読み範囲での憶測でしかありませんが、かなり"良いもの"を期待して良いのではないかと思います。成田良悟先生のノベライズにのみ登場した中央四十六室の一員・阿万門ナユラも登場していたりするので、原作のみならずこれまでのノベライズ版の内容まで細かく拾って書かれているようです。最終回で苺花が名乗った「死神見習」という身分についても冒頭の段階できっちり説明されていたりするので、設定補完もかなりやってくれるのではという期待もできそうです。とりあえず試し読みを読んでみましょう。そして最終的にはノベライズ版を買いましょう。

 

 今週の感想は以上です。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 それでは。